2008年10月16日木曜日

突然、収容されてしまった・・・

名古屋市のケニア人ランナー2人が、いきなり入管に収容されてしまったそうです。
アマチュアスポーツ選手とのことなので、恐らく特定活動ビザで在留していると思われますが、競技会でも良い成績を残して、ビザの更新手続きもきちんとやっているようなのですが、収容されてしまいました。
在留資格にかかわる活動をしていない、と判断されたようなのですが、いきなり収容というのは・・・


ケニア選手「日本で走る」夢ピンチ 入管が「審査」収容

名古屋市に住む2人のケニア人ランナーが国外退去の危機に直面している。名古屋入国管理局に今月、突然収容されたためだ。
2人は法的な手続きを踏み、日本で競技生活を送ってきた。支援者らは「『日本で走りたい』と望んでいる2人の夢を奪わないでほしい」と訴えている。
2人は、サイモン・マイナ・ムニさん(30)=名古屋市港区=と、ジョセフ・モワウラ・カマウさん(20)=同市中川区。
支援者らによると、サイモンさんは97年ごろ、愛知県の有名実業団に招かれて来日。05年ごろに県内の別の実業団に移籍した。
野口みずき選手が女子の部で優勝したこともある「名古屋ハーフマラソン」で過去2回優勝した実績がある。00年の1時間0分48秒という大会記録は、いまも破られていない。
一方、ジョセフさんは03年に来日。岡山県の高校を卒業後、新潟市の実業団に所属し、全国各地の国際ハーフマラソン大会で上位に名を連ねてきた。
2人とも昨年、足の故障で所属企業を相次いで退社。知人の紹介で今年5月、名古屋市港区の自動車部品会社に入社した。会社は2人のために陸上部をつくり、日本陸上競技連盟にも登録、競技環境を整えた。
ところが今月6日、突然、「在留資格審査のため」として2人とも名古屋入管に収容された。2人は足の故障も癒えて、10、11月のハーフマラソン大会に参加登録したほか、来年4月のフルマラソンを目指し、毎日朝昼夕に練習に励んでいたところだったという。
2人とも来日時から、アマチュアスポーツ選手としての在留資格が認められていた。新しい会社に入社する際も、選手としての在留資格を延長するなど、法的な手続きを経ていた。
名古屋入管は収容の理由について「個別の事案には答えられない」としている。
しかし、支援者らによると「新たな職場で、在留資格としての競技活動をしていない」と判断された可能性が高いという。
「尾張旭ランニングクラブ」会長の渡辺隆秀さん(50)=名古屋市名東区=は4月に2人と出会い、週末には一緒に練習をするなど支えてきた。
納得できない渡辺さんは今月8日、名古屋入管に2人の仮放免を申請した。「2人は手続きを踏んでいるつもりだった。
収容に明確な理由があるとは思えない。入管は慎重に審査してほしい」と話している。

10月16日朝日新聞


聖法務オフィス

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